太陽光発電と蓄電池は、リモートワークの増加や電気代高騰を背景に、コストを大幅に削減できる方法として大きく注目されています。家を建てる際に、同時に太陽光発電を設置しようと考えている方や、後付けしようとしている方も少なくないでしょう。
しかし、太陽光発電は蓄電池を同時に導入する事で、さらにコストの削減をすることが可能です。これを知らずに太陽光発電のみにすると、将来的に大きな差が生まれる可能性があるため注意が必要です。
とはいっても、太陽光と蓄電池を一緒に導入するメリットやデメリットがわからなければ、導入すべきかの判断もできないはず。
そこで本記事では、太陽光発電と蓄電池を同時に導入するメリット・デメリットについて解説します。これから太陽光発電の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
太陽光発電と蓄電池の仕組み
太陽光発電と蓄電池のメリット・デメリットを理解する上で、まずはそれぞれの基本的な仕組みを理解しましょう。
この2つから解説していきます。
太陽光発電とは
太陽光発電とは、太陽光パネル(ソーラーパネル)に太陽光を当てる事で電気を生み出すシステムのことです。最近では、光熱費が高くなっている背景もあり、新築を建てる人やリフォームで取り入れる人が増えています。
太陽光発電では、太陽光パネルに使われている2種類の半導体に太陽光が当たることで電気が作られます。電気代の削減効果だけでなく、さまざまなメリットがあることから近年注目されているシステムです。
ただし、太陽光発電は余った電気を溜めておけないことに注意が必要です。
蓄電池とは
蓄電池とは使い切りの乾電池とは異なり、充電と放電を繰り返し行える電池のことです。余った電気を貯めておけるため、災害時の非常電気にすることや、電気代削減が可能です。
家庭用蓄電池としてスマートフォンやクーラー、電気自動車まで充電できるものもあり、自宅に設置する方も増えています。太陽光発電で発電した電気も貯めておけるため、同時に設置する家庭も多くなってきています。
余った電気を貯められないという太陽光発電のデメリットを打ち消すことが可能です。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせる4つのメリット
太陽光発電と蓄電池を組み合わせるメリットは、主に4つあります。
それぞれのメリットを見ていきましょう。
メリット①災害時の非常用電源になる
太陽光発電と蓄電池を併用することで、災害時の非常用電源として利用が可能です。太陽光発電単体の場合、晴れている時は自家発電可能ですが、電気を貯めておけないので夜や荒天時は電気が使えません。また、蓄電池のみの場合、非常用の電源として使えますが事前に充電しておいた分しか利用できません。
太陽光パネルと蓄電池を併用した場合、太陽が出ていない時でも貯めておいた電気を使うことができます。そのため避難所にいく必要が無い災害時、自宅でストレス無く生活することが可能です。
長期間の停電災害対策としては太陽光発電と蓄電池の併用が安心です。
メリット②電気代を削減できる
太陽光発電と蓄電池の同時設置でより多くの電気代の削減ができます。
太陽光パネルのみの場合、自家発電が可能で、余った電気も売ることが可能です。したがって、太陽光パネル単体でも電気代を減らせます。
しかし、太陽がでていない時は電気を生み出せないため、電力会社から電気を買うしかありません。蓄電池との併用で、電力消費が少ない時に貯めておいて、電力消費が多い時に貯めた電気を使うことで無駄なく活用ができます。
電力会社によっては、時間帯で電気料金が変動する場合もあり、価格が高い時に貯めた電気を使うことで電気代の節約が可能です。そのため太陽光発電と蓄電池を併用した方がより電気代の削減ができます。
メリット③同時設置で導入コストを抑えられる
太陽光パネルと蓄電池は別々で設置も可能ですが、同時に設置する方がより費用を抑えられます。同時に導入する場合、同じ施工会社で同日に工事してもらえます。
それぞれの工事費用は発生しますが、人件費や運搬費用、材料調達費は1日分で済ませられ、個々で設置するよりお得です。しかし、単独で設置する場合は、人材費が倍になるため同時に設置するよりもコストが上がります。
同時に工事を依頼することで、当日両方工事して貰え費用も抑えられるので、両方考えている場合は同時設置がおすすめです。
メリット④売電単価が下がった後(卒FIT後)に自家消費しやすい
卒FIT後を考えると、太陽光パネルと蓄電池を同時に使った方がメリットが大きくなります。固定買取制度(卒FIT)によって、太陽光発電設置後10年間は余剰電力を高価格で売却可能です。しかし10年後、いわゆる卒FIT後は売電価格が大幅に下がるため、余剰電力を売ってもメリットが大きくありません。
そのため発電して余った電気を売るよりも、蓄電池で貯めた電気を自家消費し、電力会社からの購入を減らす方がコスト削減になります。あらかじめ同時設置しておけば、卒FIT後にスムーズに自家消費に切り替えることが可能です。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせる3つのデメリット
太陽光と蓄電池を同時導入する上で、デメリットが3つあります。
それぞれをしっかり理解した上で、導入を検討しましょう。
デメリット①初期費用が大きくなりやすい
太陽光発電と蓄電池を両方利用するなら、同時に設置する方が費用を抑える上でおすすめです。しかし、どちらか1つを設置する場合より、同時設置する方が初期費用は高くなります。
それぞれ同時に利用することは、電気コスト削減の恩恵は大きいですが、ある程度まとまった初期費用が必要になるので注意が必要です。
設備の普及などでコストは下がってきていますが、補助金の活用やどちらか1つを先に導入する、という方法を検討するのも大切です。
デメリット②両設備のメンテナンス費用がかかる
太陽光発電と蓄電池を導入する場合、双方のメンテナンスおよび維持管理費が掛かります。長年使うと経年劣化し、発電量や充電容量の低下、部品の破損や故障などさまざまな可能性があります。
そのため定期的なメンテナンス、部品交換や修理が必要です。さらに、FIT法で太陽光発電はメンテナンスが義務化されています。
経年劣化以外にも、台風や積雪、地震など自然災害で被害を受けた場合、その都度設備の廃棄、交換修理が必要です。
太陽光発電と蓄電池はそれぞれ寿命があるため、いずれ設備の交換が必要になる事は覚えておきましょう。
デメリット③設置スペースを確保する必要がある
太陽光発電と蓄電池を両方設置する場合、屋根以外にもある程度のスペースが必要になります。太陽光発電は、住宅の場合基本的に屋根に設置するので比較的簡単です。
蓄電池は屋内の地面か、もしくは屋外の地面になるため、設置スペースの確保が必要になります。蓄電池の大きさは、おおむねエアコン1〜2台分ですが、屋外用の場合、本体を固定するための基礎を作らなければなりません。
スペース以外にも、直射日光や湿度など、設置に適した環境かどうかの見極めも重要になります。事前にしっかり現地調査してくれる、実績ある施工会社を選ぶことが大切です。
太陽光発電と蓄電池を一緒に導入する際の費用
太陽光発電と蓄電池を導入する場合の、初期費用をみていきましょう。太陽光発電と蓄電池を一緒に導入する際の費用相場としては、約188万〜350万円が目安になります。
家庭用太陽光発電の平均設置費用は、新築が26.1万円/kW、既築が28.1万円/kWです。住宅用の太陽光発電は3kW〜5kW程度なので、設置費用は100万前後になるでしょう。
家庭用蓄電池は容量1kWh/22万程度です。蓄電池の容量については、最低限の電気を確保したい場合は4kWh、普段通りの生活を求める場合は11kWhが必要になります。
性能が上がれば当然費用も高くなりますが、その分コスト削減の費用対効果も高くなります。
太陽光発電と蓄電池を導入する際は補助金を使おう
太陽光発電と蓄電池を導入する際は補助金を使うことで、費用を大幅に削減することが可能です。補助金には、国からと地方自治体からの2つがあります。
国からの補助金は、予算が少ないため期間限定で、予算が無くなり次第終了になります。そのため、希望する場合は自分が対象になるか調べ、早めの申し込みが必要です。
地方自治体の場合、県・市町村から補助金を受けられる可能性があります。熊本県の場合、県からの支給はありませんが、各市町村から補助金を受けることが可能です。
例えば熊本市の場合、太陽光発電・蓄電池それぞれ一律8万円の補助金の交付があります。各市町村で内容・条件が変わるので、確認する必要があります。
太陽光発電と蓄電池を導入するならタケモトデンキがおすすめ
項目 | 詳細 |
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会社名 | タケモトデンキ株式会社 |
所在地 | 〒861-8083 熊本県熊本市北区楡木2丁目11-95 |
設立年月日 | 2012年12月 |
公式サイト | https://www.takemoto-denki.com/ |
太陽光発電と蓄電池を導入するならタケモトデンキがおすすめです。タケモトデンキは、熊本市北区に本社を置く電気工事店です。
2000年に創業し、地域密着型のサービスを展開しています。タケモトデンキは事前シミュレーションを丁寧に行った上で、顧客の満足いく価格帯でサービスを提供してくれる会社です。
太陽光発電は、屋根の角度や自宅の日射状況、電柱や看板によって発電効率が大きく変わります。お客様の要望を伺い、入念なシミュレーションを実施することで、最適なプランニングが可能です。
さらに、スタッフの技術研修や資格取得を積極的に行っており、施工に強みがあります。蓄電池を設置する際、基礎の施工がしっかりしているので、屋外に置く場合でも安心です。施工実績も豊富なため、タケモトデンキに依頼すれば満足のいく施工ができるでしょう。
なお、下の記事ではタケモトでの口コミ・評判をより詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
まとめ
本記事では、太陽光発電と蓄電池を同時に導入するメリット・デメリットについて解説しました。太陽光発電と蓄電池を両方導入することは、災害時の備えになったり、電気代を節約できたりと様々なメリットがあります。
初期費用が高いなどのデメリットもありますが、近年では普及に伴い費用が低くなっており、デメリットが小さくなってきています。今後、さらにデメリットが解消していけば、両方同時設置する方は増えていくでしょう。
電気コストの削減や、災害時の電源確保を考えている方は、太陽光発電と蓄電池の併用を検討してみてはいかがでしょうか。